溶融亜鉛めっきは、使用環境・めっき付着量により耐用年数は変わってきますが、各種の環境条件のもとで長期間にわたり鉄鋼をサビから守ります。

グラフは、一般社団法人 日本溶融亜鉛鍍金協会による10年間(1992〜2002年)の大気ばく露試験結果より作成

ばく露地
都市工業:横浜市鶴見区
田  園:奈良県桜井市桜町倉橋
沿  岸:沖縄県中頭郡中城村
 
 
 
 ●溶融亜鉛めっきの付着量と耐用年数
溶融亜鉛めっきの皮膜は、鉄と亜鉛が反応し、合金層が形成されています。塗膜に比べて輸送、建設時に損傷が少なく、衝撃や摩擦に対し強い密着性を発揮します。
 
●溶融亜鉛めっき皮膜の断面
最上部のη(イーター)層は軟らかく、展性・延性に富み変形加工を受けても破れにくいのが特徴です。ζ(ツェーター)層は皮膜層中最も顕著な結晶をもつ柱状組織です。δ1(デルタワン)層は緻密な組織を示し、複雑な構造をもち、靱性・延性に富んでいるのが特徴です。
溶融亜鉛めっきは、コストが高いとの概念があるようですが、塗装等に比べて、短期的な塗り替えなどの必要がなく、経済的なミニマムメンテナンスを実現しています。
溶融亜鉛めっきには、「保護皮膜作用」と「犠牲防食作用」という2つの大きな特徴があります。
亜鉛めっきの表面には、空気や水を通しにくい安定な性質を持つ亜鉛の緻密な酸化皮膜ができます。このため亜鉛の腐食速度は、一般大気中において鉄に比べて非常に遅くなっています。これを保護皮膜作用といいます。
また、めっき加工後皮膜にキズが生じ素地の鉄が露出したとしても、キズの周囲の亜鉛が鉄より先に溶け出す、いわゆるイオン化傾向の差による電気化学的な犠牲防食作用により、鉄の腐食を防ぎます。
これらの作用を併せ持つ溶融亜鉛めっきは、他の防錆法のランニングコストと比較した場合、非常に経済的かつ確実な防錆法といえます。

イオン化傾向
Mg>Al>Zn>Fe>Sn>H>Cu>Ag>Au
 
 ●保護皮膜作用
 ●亜鉛皮膜の場合 犠牲防食作用
 ●塗装または錫めっき等の腐食の場合
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